意思決定の行い方 OODALOOPとPDCAサイクル

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のまとめ、スマホの購入を例に挙げて間違えた選択をしてしまった事例から考えて行動する。つまり「しっかりと目標を立て、様々な情報を収集整理し、比較検討して結論を出す。」というプロセスは普段から何気なく行っている人もいるかと思います。

今回の内容は、合理的思考、思考のプロセスの重要性について理解すること、そして、意思決定のプロセスの概要について理解することです。

本文

しっかりと目標を把握、前回の記事ではスマホを買い換えたいという目標があり、まずは情報収集として、カメラの性能がいいのか、大きいサイズや小さいサイズがいいのか、新製品のスペックや価格10万円前後ならどの程度のスペックか等調べる必要があると述べました。

では、その10万円の財源は貯金からか、積み立て今後買うか、カードで分割払いかを調べどれが経済的かを収集する必要があります。それらの情報を基に、購入方法を考えます。そして、毎月の小遣いからの積立てとした場合、それともボーナス一括払いとすれば全体的には安く済むが、その結果、今回のボーナスのほとんどがスマホ代のみとなってしまうなどのリスク若しくはデメリットを念頭に、今回、購入する、しないを意思決定するのです。

もし、今回、購入すると決定したならば、いつ、どこの店で、iPhoneとするのかpixelとするのか、支払いは一括でポイントを付けてもらうなど、細部を考えていくこととなります。

さて、しっかりと目標を立て、様々な情報を収集整理し、比較検討して結論を出し行動することは、OODA LOOP と言う理論から導いています。

OODA LOOPとは

ODA LOOP(ウーダ・ループ)を知っていますか。

これは意思決定・行動に関する理論の一つであり、ジョン・ボイド(John Boyd)により提唱されました。彼は米国空軍の戦闘機パイロットであり、どんな敵でも 40 秒あれば撃墜できるという腕から「40 秒ボイド」との異名を取っています。OODA LOOP は元々、空中戦パイロットの意思決定に関する理論であったが、現在は軍事・ビジネスなど、多くの分野に応用される新世代の思考ツールとなっています。

起源

OODA LOOP の起源は、朝鮮戦争にさかのぼります。

当時米国が使用していた F-86 戦闘機は、ソ連が使用していた MiG-15 戦闘機、に旋回性能などで劣っていながら、実際には米空軍が圧倒的優位を保っているという逆転現象が生じていました。

F-86 は、性能こそ劣っていたものの、360度の視界を確保できる風防を備えており、かつ油圧制御によって操縦桿の操作が容易であるという特徴がありました。この特徴は、パイロットが状況を早く、正確に認識し、容易に次の機動に移行することを可能としていました。

ボイドはこのことを受け、朝鮮戦争における逆転現象の理由について、F-86 戦闘機が「非対称的高速遷移」を生じさせることができたからだと結論付けました。

「遷移」とは、ある状態からある状態へのシフトを意味し、「高速」とは、そのシフトに要する時間が短いことを指す。

「非対称」とは、一方の優位性を意味しています。つまり、能力に劣る側が能力に勝る敵に勝利するためには、相手の理解が追いつく前に自らが畳みかけるように次の行動に移行し、相手の混乱を生み出すことが必要なのです。

概要

OODA とは、それぞれ

O:Observe (観 察)

O:Orient (情勢判断)

D:Decide (意思決定)

A:Act (行 動)

を意味する英単語の頭文字を取ったものです。

Observe(観察)とは、自分や相手の物理的、心理的、精神的状況などの環境を観察することです。

Orient(情勢判断)とは、観察したものが何を意味するのかについて情勢判断を行い、自らを方向付けることです。

Decide(意思決定)は、ある種の決定を行うことであり、Act(行動)は、その決定を実行に移すことです。

つまり、情報をもとにに判断を下し、実行に移すことで、敵に混乱を生み出すことができます。

なぜ今OODALOOPが注目されるか

OODA LOOP は、迅速な意思決定によって自らの優位性を作り出すための思考ツールです。ボイドは決して、戦いに勝つためには兵器の性能や物量が重要であるとは述べていません。重要なことは、相手の理解を上回る意思決定と機動により、敵の機先を制し、混乱をもたらすことなのです。
では、なぜ今、 OODA LOOP を学ぶ必要があるのでしょうか。似たような思考法の一つであるPDCAサイクルを比較してみましょう。

PDCAサイクルとOODALOOP

OODA LOOP(ウーダ・ループ)と混同されやすい概念の一つに、PDCA サイクルと呼ばれるものがあります。これは、P(Plan:計画)、D(Do:実行)、C(Check:評価)、A(Act:改善)という 4 段階からなり、主に工場における品質管理など、継続的に業務を改善する場合に用いられます。
OODA LOOP を説明するとき、よく質問されることが「PDCA サイクルと OODALOOP はどう違うのですか」ということです。端的に言えば、PDCA サイクルは「平時」における考え方、OODA LOOP は「有事」における考え方だということです。この記事を読めば、似て非なるこの 2 つの概念の違いが明確となり、これらの考え方をうまく使い分けることができるようになるでしょう。

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